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「おいしい」ということ

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「おいしいよ。」と言われて感じることが、以前と違うことに気づいた今日。


*****


今日は大好きな人たちを家にお招きした。
わたしが知ってる、みんなの好き嫌いを総合して、大丈夫そうな材料を選んでの和食メニューでおもてなしをした。
たいしたことない、普通の家庭料理だけど、ありったけの愛情を込めて丁寧に料理した。


みんなもお返しに、「おいしい」という気持ちを心を込めて伝えてくれた。


おもてなしの時間を終えて一段落して、そしてほっとした頭でさっき気づいたこと。
「おいしい」と言われて、昔なら料理の腕を褒められたような気がして、ただそのことに嬉しくなったり、ちょっと誇らしい気持ちになったりしてた。
「おいしいよ」、「ありがとう」、のやりとりだった。
それが今では、「おいしいよ」、「よかったね」、なのである。
お世辞で言ってもらった場合にはこの関係は成り立たないのだけど(笑)、もしそうではなくて心から「おいしい」と思ってもらった場合、相手が美味しいという幸せを味わったということ、美味しいと感じられる健康な体を持ってること、そのことに嬉しくなる。


今日のお客さまは、みんなわたしの大好きな人たち。
だからかもしれない、彼らがただ元気でいてくれること、彼らが美味しいと思える食事ができたことが嬉しかった。


玄米ご飯の朝ご飯を食べる夫が、お味噌汁をすすった後にため息をひとつ、「おいしいよー」と声をかけてくれる。
「よかったよー」というわたし。
味噌汁の美味しさがしみ渡る、健康な体でよかったよー。
今日もごはんが美味しくてよかったねー。
あなたが美味しいを感じられて、わたし幸せだよー。


*写真は今日のおもてなしには全然関係なくて、今年のはじめ頃に撮ったもの。
ちなみに今日は、コロッケとか、いなりずしとか、お箸で食べるとっても家庭的な和食ばっかり作った。

*もひとつ、思い出したこと。
今日お招きしたうちの一人のアメリカ人のお友達は、いなりずしに、コロッケ用に用意したソースをかけて食べていた。
「それ、変。」って指摘したら、「スパイシーなのが好きなんだもん。」と言った。
「おいしいよ、うん。」とまで。
ここ、以前はとてもこだわっていた部分な気がする。
「こういう風に食べてほしい」とか、「それじゃ台無しだ」とか言って。
でも今日、単におもしろい、これって文化の違いだなぁと思った。
この人が美味しいって言うんならそれでいいやって。
にっこり笑って「よかったね」と言った。
自分でも驚いた気持ちと言葉。
by tomily | 2008-10-10 12:25 | くらし