人気ブログランキング | 話題のタグを見る

flower child

Top

番狂わせを償えるもの。


番狂わせを償えるもの。_b0088205_12593669.jpg



土曜日の今日、夢見ていたカフェランチ。
ただひたすら、ボーッとしたい。
注いでくれるコーヒーを、安らかな気持ちで味わいたい。
マフィンなんか、ぼそぼそとちぎりながら、何気ないように、それでもうんと味わって楽しみたいと思っていたんだ、ずっと。

夢に見ていたカフェランチ。

いつものお気に入りのカフェで。
ちょっと混んでいて、最初は尻込みしちゃったけど、それでもすぐに喧噪は治まって、ほっと息をつけるくらいになったからよかった。
だけど、、、。
もうシナリオができあがっていたにもかかわらず、お気に入りのマフィンがないじゃないっ!
セリフを忘れてしまった学芸会の子供のように、レジの前で無言で立ちすくむ。
メニューを5回くらい最初から最後まで見て、それでもお気に入りのマフィンはケースの中になかったから、見ても見ても頭の中に入ってこないメニューの中からやっと注文。
往生際の悪いわたし。
ないものを、ないとわかっていながらもあきらめきれない。
あぁ、あぁ、あのマフィンが食べたかったの、ほんとうに。

あまりにも激しく驚いてしまったので、席についてからもドキドキしていて、なんとかコーヒーをすすることができた時に、やっと見えたもの。
それが、オードリーのポストカードでした。
これは、注文と引き換えにもらった、オーダーしたよサイン。
いつも誰かのテーブルの上にあるのは、ジミヘンだったり、ジョンレノンだったり、エルビスだったり。
今日の私たちに与えられたのは、オードリー。
そしてそれが、この日の驚愕の番狂わせも、すっかり償われた瞬間。
そう、わたしはオードリー ラブなのです。



番狂わせを償えるもの。_b0088205_1312203.jpg



オードリーと引き換えに。
夫の頼んだ、”ツナメルト サンドウィッチ”。
サワドーブレッド(ちょっと酸っぱい、あのアメリカ特有の)にツナサラダ、スライストマト、チーズを重ねて、軽くトーストしてチーズをほどよくトロトロに溶かしたもの。
わたしはと言うと、トースト、スクランブルエッグ、ラズベリープリザーブのブレクファストメニューからのもの。
朝ごはんメニューが好きなのだ。


何杯コーヒーのおかわりをしただろう。
何度幸せのため息をついただろう。


そして、夫が留守だったので一人で食べた晩ご飯。
面白いテレビ番組が見つからなくて、どれでもいいや、と思いつつ選んだ白黒映画。
よく見たら、やっぱり、オードーリー。
見た事あるな、この映画、と思ったら、ローマの休日だった。
今日はオードリーの日なんだな、ふふん、と思った次第。







昨日の記事のこと。
心配してくださった方たち、その心づかいをとても嬉しくちょうだいいたしました。
ほんとう、わたしは、傷つきたがりの気難しやなのです。
昨日は、瞬間、何をしてよいのかわからなくなるほどに混乱していたのに、できるだけ言葉にして誰かに伝えることで、ずいぶんと救われました。
ここに記事にしたことで。
そして、後に夫に言葉足らずながらも、つらつらとむちゃくちゃな文章で伝えたりしたことで。

伝えるということは大切だなぁと思います。
写真や、言葉や、音楽や、色々な手段でもって。

日々、些細なことに傷ついたりしています。
でも、そんな時に本当に痛みを感じているのは、ずっとずっと心の中に持ち歩いてきた大きな深い傷なのです。


幼いころから、わたしは「こっち側」にいて、「あっち側」の陽のあたる場所にはいけないんだって、そう思ってきたから。
そんなアイデンティティの感じ方ってあるんだろうか、人生ってこんなにも酷なものなのだろうかと、何度も悔しくなったりしたけど。

でもわたしは、こっち側の世界を深く愛しているし、この世界があったからわたしはわたしのオリジナリティを築けたのだと思っているし。
だから、大丈夫。
傷ついていたって、なにも恐れてはいない。
わたしだけが特別に、危うい場所にいるわけでもなんでもないもの。


こうして差しのべられる温かいたくさんの手があるから。
そのことに救われて、やっぱり次の日には、こうしてランチを楽しんだりできてるし(笑)。

ありがとう、みんな。
ほんとうに、感謝してるの、いつも。
ありがとう、ありがとう。
by tomily | 2007-09-30 13:53 | くらし