わらべはみたり。
童は見たり 野なかの薔薇
清らに咲ける その色愛でつ
飽かず眺む
紅にほふ
野なかの薔薇
先日のアートフェスティバルで、ギネスの写真と一緒に購入した写真。
夫が選んだ2枚のうちの1枚がギネスで、私が選んだ2枚のうちの1枚がこの薔薇の写真。
どうしても買わずにいられなかった1枚。
何度眺めても、味わいきれないと思うほどに好きな1枚。
シューベルト作曲のメロディと共に、頭の中をぐるぐると回る歌詞。
手折りて往かん 野なかの薔薇
手折らば手折れ 思出ぐさに
君を刺さむ
紅にほふ
野なかの薔薇
童は折りぬ 野なかの薔薇
折られてあわれ 清らの色香
とはに褪せぬ
紅にほふ
野なかの薔薇
静かにひっそりと過ごす空間のなかで、音も言葉もなく奏でる調べ。
見える色と響くメロディ以上の何もそこにはなく、ただそのことに救われる思い。
ただめくるだけかもしれないけれど、温かな匂いの本と、ただ匂うだけかもしれないけれど、鮮やかな香りの紅茶。
この写真のたもとに腰掛け、守られているような気持ちで過ごす午後。
わたしの暮らしのある場所。
*引用ー近藤朔風作詞による歌詞
by tomily
| 2007-09-22 05:14
| くらし