なんにもない。
なんにもない。
そう思っているだけ。
ほんとうは、なんでもあるんだよ、そこには。
目を、開いて。
心を、放って。
ほうら、あちこちに、いろんなものが、いろんな思いが、あるでしょう、ちゃんと。
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この町に越して来てもうすぐで3年。
なんにもない町に降り立ったのは、深夜遅く、雪が積もっていた日のこと。
ことさらに、なにもないように見えたっけ。
なにもない町でひっそりと静かに暮らすことは、とても素敵なことに思えて、最初の冬は、はしゃぎにはしゃいだ。
あれから3年。
今、この町には、わたしのすべてがある。
愛おしさに満ちた町。
by tomily
| 2007-10-23 11:32
| くらし