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3月の徒然 ⑩

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contax rts, planar 50mm, superia400/ 「シャツとコーヒーとベーグルと猫」

こんにちは。
もう3月も終わると言うのに、寒いです。
昨日はどんよりの灰色の空から、花びらが舞うように雪がひらひら降りてきたかと思うと、それは、瞬く間にみぞれとなり、間もなく激しい土砂降りの雨で外は賑やかになったかと思いきや、最後には恐ろしい勢いであられが降ってきて、なんともせわしないお天気の一日でした。
そのいちいちに、「雪かよぉぉぉ。」、「みぞれじゃぁん。。」、「土砂降りぃぃぃ?」、「あられかよっ」と反応していたわたしでした。
猫2匹は、屋根のある家は素晴らしき。といった表情で穏やかに眠りこけていました。

このごろわたしは、日々、やるべきことをこなすだけで、どんなに忙しいかということを思い知らされています。
特に報告できるような、名のつく行動もしてないのに。
「美術館」とか、「飲み」とか、「1時に待ち合わせ」とか、そんなものはひとつもないです。
だから、役にたっているのかたっていないのかわからないけど、ついつい毎年買ってしまう「能率」の手帳にはほとんど何も書き込みなどないんです。
なのに、どうしてこんなに忙しいのか、本当にわけもなく、納得いかないくらいにバタバタしています。
そんな時にいつも思い出すのは、金八先生の言葉。
いえ、金八先生としてではなく、武田鉄矢さんとしての言葉です。
「人は、ただ生きているというだけで大変なことなんです。」
これは、悲しい出来事に際してインタビューを受けていた武田鉄矢さんが、マイクに向かって放った一言ですが、その言葉の重みはそのときからずっしりとわたしの心に残ってて、なんだかわけもなく、ことあるごとにその言葉を思い出しては、自分を励ましたり、自分を褒めたりしているわけです。
ほんと、生きるって、生きてるって大変ー、わたし頑張ってるよー、だからビールで今日一日生きながらえた事の祝杯をあげよう!とか、ドーナツくらいのご褒美は必要だ!という具合です。
お祝いとか、ご褒美って素敵。


先日、あちこちで用事を済ませて、バタバタと隣のスーパーに駆け込んで買い物を終え、荷物を車に積み込んで慌てて家に帰ろうとしていると、隣の車から降りてきたアメリカ人の男の人に声をかけられました。
オーソドックスな質問、「どこからきたの?」ってやつです。
で、わたしはこういう質問をされると非常に困るのですが、それというのも、わたしは観光客ではなくてもうアメリカに10年も住みついているわけだし、これはどういう類いの質問で、何を答えればいいかなぁ?って。
でも、多分その状況では、相手がききたいところはおおよそ「ナニジンですか?」だろうと思われたので「ジャパンよ。」と答えました。
変な人ならば無視するけど、その人はとっても感じの良い人だったので安心して、でも慌てて返答しました。
そしたら、その男のひと、いきなり日本語を喋り始めました。
「ワタシィ、18年間長崎に住んでマシタァ。」って。
わたしはその言葉にどう答えてよいのかわからなかったけど、「ワオ、すごいィ!」なんてバカな返事を、相手に合わせて微妙な日本語で返してしまいました。
そしたら、ほんとにその人、九州あたりの言葉を喋り始めて、それはもう、とっても奇妙な光景でした。
で、またまた、わたしはこういう感じで「ニホンゴ、喋れマスゥ」というアメリカ人と会話をする時にとっても困ってしまうのです。
相手がどのくらいの言葉を知っているのか、普通のスピードの日本語を喋ってもわかってくれるのか、そんなことを考えて気を使ってしまうからです。
そして、その結果、わたしは自分でもはっきりと自覚してしまうくらいに、ルー大柴のような微妙な日本語を喋っちゃうわけです。
相手の喋った九州弁に対して、「アハハハ、それぇ、方言、dialectね。」って、まるで、自称日本語が喋れるアメリカ人の喋る日本語のように、微妙なアクセントで返しちゃうんです。
客観的にのみならず、主観的に見ても、すっごく格好悪いです。
そして、「わたし、すぐ隣のアパートに住んでんの。」って言えばいいのに、「すぐ隣のapartmentに住んでマスゥ。」って英語発音のapartmentを言っちゃうわけです。
ひぇぇぇ。
まぁ、この彼との会話には続きがあるのですが、それはまた今度の機会にお話することにして、バタバタの生活の中にも、たまにのんびりな交流が訪れたりして、なかなかおもしろい日々を過ごしています。

チャオ。
by tomily | 2010-04-01 06:06 | くらし