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ローズピンクな宝石

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nikon-f, superia200/ ちょっと寂しげなローズピンクがよい感じです。

体にいいんだよねぇ、見た目がかわいいよねぇ、で買ってしまったざくろでしたが、買ってしまった後にいつも、「はて」と頭をひねっちゃいます。
どうやって食べましょう?、と。
古典的には、パカっと割って、口に入れて、ペペペと種を出す、それが正しいようにも思えるし、またはちょっと量があるようならお酒に漬けてザクロ酒みたいなの作るのもいいかもしれない。
でも、この色だし、可食部少ないし、だったらなんとか、その量の10倍分くらい楽しみたい、って欲張りな気持ちになってしまうので、「はて」と頭をひねります。

とりあえず、皮をきれいにとりのぞいて、手でギュギュっと絞って、ざくろ2つ分のジュースをとってみたわけですが、本当にこれっぽち、な量でまたまた「はて」と頭をひねり、とりあえず考える時間が必要だったので、一日ほど冷蔵庫に入れっぱなしにしときました。
次の日になって、すっかりその存在を忘れていて、冷蔵庫の中にあるちっちゃな容器、何がはいってたっけ?と見てみれば、赤いローズ色のジュース。
あ、ざくろ。

もうこれ以上考えたくなかったし、でもこれ以上放っておきたくもなかったので、手っ取り早く寒天で固めました。
ザクロの寒天ゼリーにして、バニラアイスをのっけて、ほんの少しだけ残しといたざくろのジュースにリキュールと甘味を加えてつくったシロップをかけて食べました。
それはそれは古風な味のデザートでした。


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nikon-f, superia200/ ちょっと熟しすぎちゃって、色も褪せて、実もきゅっと固くなってしまってました。でも依然、宝石のような見た目です。

ざくろはそうでもないのだけど、いちじくとか、柿とか、林檎とか、枇杷とか、そういう果物が好きです。
そういう、ってのは、木に生っていて、それも例えば、近所のおうちの庭とか、学校へ行く道の脇に植わってる木に生っていて、眺めることができて、ちょっと色がかわいくて、形がぽよんとしてて、ちょっとひとつ「しっけい」してみようかな、といたずらな気持ちが起こるような、そういう果物。
わたしなんかはちょうど、「そういう」果物に憧れをいだくギリギリの世代かなぁとも思います。(あまり大声では言いたくないですけど、35歳です、今。)
中学校の帰り、寄り道、買い食い、盗み食いは禁止、ひどく校則にうるさい学校に通っていましたが、友達ふたりといつものようにふらふらと、15分で帰れる道のりをたっぷり2時間ほどかけて帰ってる時、友達ふたりが「あー、みっけぇー」と言って誰のものでもないようないちじくをむしって食べてた姿、今でもかわいくて覚えてます。
わたしはと言うと、その頃はいちじくなんて怖くて食べられませんでした。
大人が食べる果物だと思ってたから。
やたらと大人びて見える色っぽい友達ふたりだったから、わたしは彼女たちの大人食いをちょっとうらやましく、ちょっと甘酸っぱいような気持ちで眺めてただけでしたけど。

この季節、わたしにとっては「わたしの時」が来た、と感じられる時期なのですが、それは多分、こういう果物のもたらす視覚的効果もあるんだと思います。
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by tomily | 2009-10-06 01:31 | くらし